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第1回 Seiko Summer Jazz Camp 2016が終了!

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第1回 Seiko Summer Jazz Camp 2016が終了!

2016年に開催されたSEIKO Summer Jazz Campのレポート

8月26日から29日までの4日間、昭和音楽大学を会場にSeiko Summer Jazz Camp 2016が、音楽活動を支援するセイコーホールディングスの特別協賛で初めて開催されました。

第1回SEIKO Summer Jazz Campの開催

オーディションで選出された16歳から25歳の若手ミュージシャン総勢28名が参加。講師陣はニューヨークで活躍する若手日米混合ジャズ・バンド”ニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット“の5人、大林武司(P)ユリシス・オーエンス ・Jr. (DR)、中村恭士(B)、ベニー・ベナックⅢ(TP)、ティム・グリーン(AS)。そして、現代最高のトロンボーン奏者のひとりであるマイケル・ディーズ、特別顧問として守屋純子さん、チェアマンに前田憲男さんをお迎えして、充実した内容で、楽しくレッスンが行われました。

1日のスケジュールの概要は、ジャズの歴史を知るためのリスニングセッション、各楽器ごとに分かれたクリニック、5つのグループに分かれたコンボセッション、全員参加のビッグバンドセッション。更にインプロヴィゼイション、アレンジメントと作曲などのクラスがあり、充実したプログラムとなりました。

最終日の29日午前は生徒からのQ&Aの後、スモールコンボのレッスンがあり、午後からレッスンの成果を発表するガラコンサートが行われました。事前にご予約いただいた方や生徒さんの関係者など約100名の観客を前にパフォーマンスを披露しました。

ガラコンサートでは、生徒たちの5つのコンボが2 曲づつ演奏し、指導に当たったそれぞれの講師陣からコメントともに修了書が手渡されました。

【マルグリュー・ミラー・アンサンブル】 (講師:ユリシス・オーエンス・Jr.)
【カーティス・フラー・アンサンブル】 (講師:マイケル・ディーズ)
【フレディー・ハバード・アンサンブル】(講師:ベニー・ベナックⅢ)
【ウエイン・ショーター・アンサンブル】 (講師:ティム・グリーン/中村恭士)
【キャノンボール・アダレイ・アンサンブル】 (講師:大林武司)

その後、守屋純子さん、マイケル・ディーズさん指導で、ビッグバンドの演奏を披露。

生徒の演奏後に総評としてジャズ・キャンプのチェアマンの前田憲男先生からお言葉をいただきました。
また、スポンサーとして参加いただいた株式会社セイコーホールディングスの代表取締役会長 兼 グループCEO服部真二様から今回のジャズ・キャンプの最優秀賞1名と優秀賞2名にクリスタル・トロフィーと副賞としてSEIKOの時計が贈呈され、全体の締めくくりのご挨拶がありました。

「Best Improved Student Award」 (最も成長が著しかった生徒)

金子 礼(かねこ・れい)(16歳) アルトサックス

東京出身の高校1年生。
中学校では吹奏楽部に所属。同時にJazzを学び、2015 新潟ジャズコンテストに応募。本選出場。
2016 東京都立総合芸術高校 音楽科サックス専攻に入学。高校1年生でありながらしっかりとした演奏能力と一日ごとに着実に進歩した努力が高く評価された。
このキャンプのビッグバンドではバリトンサックスを担当した。

「Best arrange and composition Award」(参加者から提出されたオリジナル作品の中から選出)

草田 一駿 (そうた・かずとし) (16歳)ピアノ

広島出身の高校2年生。
5才からピアノを始め、学校のブラスバンド部でビッグバンドを結成。毎年8月に行われる神戸のスチューデントジャズフェスティバルに参加。
ジャズの魅力に惹かれ、現在は作曲の勉強も始めた。
受賞作品「PEAK」は高校生でありながら斬新な作曲と編曲が高く評価された。

「Most Outstanding Student Award 」(4日間を通して最も優秀な成績を収めたプレイヤー)

後藤 絵美(ごとう・えみ)(22歳)コントラバス

慶応大学薬学部5年生でジャズ研究会に所属。
中学・高校時代にオーケストラでコントラバスを弾き始める。大学から本格的にジャズをはじめ、安ヶ川大樹さんに指導を受ける。
好きなベーシストはレイ・ブラウンとクリスチャン・マクブライトで女性でも力強いグルーヴとサウンドを作り出す、ということを目標にしている。
太い音で、しっかりとしたベースを演奏する能力が高く評価されました。

特別賞

本田 麻乃 (ほんだ・まの)(22歳)

後援を頂いたジルジャン社より特別賞として熱演を披露した本田麻乃さんに20インチのシンバルがドラマーのユリシス・オーエンス・Jr.より贈られました。

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